· 

<5/5追記> 祝:東京大学理科一類合格【寄稿:大学受験を終えて】

私は幼稚園の年長の頃にそろばんを始めて、もう12年になります。
習いたての頃は、検定試験の度にどんどんと昇級していくのが楽しく、特に何も考えずにただひたすらに問題を解いて自分の実力を高めようとしていました。


しかし小学校の高学年になり、段位も上がっていくと当たり前のことではありますが、なかなか昇級できずに悔しい思いをすることが増えてきました。

そこで私は練習ごとに目標を立て、それをクリアして行くことを考えました。
具体的には「ミスの数は気にせずに全問解ききる」「ゆっくりでもいいので弾き直しを絶対にしない」といったようなことです。
これらの目標を確実に達成していくことで、明確な目的をもって練習に取り組むことができ、練習効率を高めることが出来たのではないかと感じます。

 

中学校に入ってからは部活動等でより練習時間の確保も厳しくなり、目標を立てる際にも今、自分に最も必要とされていることは何かというのを常に考えて最適な目標を設定することを心掛けてきました。
これらのことは珠算だけではなく、運動や勉強など全てのことに繋がることであり、そろばんを通して自分で考える自主的な思考力を身に付けることが出来たのはとても大きかったです。

 

ここまで自分の個人的なことを書いてきましたが、もちろん、物事の上達には指導者である先生や共に練習してきた友達の存在が不可欠です。
私も先生の熱心な指導を受け、仲間たちと切磋琢磨しながらそろばんの腕を磨いてきました。
そして、そろばんを通して学んだことが大きな支えとなって、この度、東京大学に合格することが出来ました。入試本番の時も朝にそろばんを少し弾いて、いわゆる「頭のキレ」をよくしてから試験に挑み、それが良い結果につながったと思います。

 

大学に入ってからは今まで以上に学業に忙しくなるとは思いますが、少しでもそろばんの技術を向上できるよう頑張ります。
先生や両親、友達をはじめとする今まで支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

2019年3月19日

渡部冬馬

本人にインタビュー


大学に入ってやってみたいことは

物理学系の最新の研究をやってみたい。

 

珠算と勉学の両立について

高校生になってからは勉強や部活動でなかなか珠算の練習時間が確保できなかったので、テスト週間等の部活動が無いときに主に練習していました。

 

 

珠算をやっていて良かったと思う事、珠算に関しての将来の目標や希望について

すべての科目に関係がある理論的な思考力を身に付けることができたと思います。今後は全日本珠算選手権大会で100位入賞ができるように頑張ります。

 

 

後輩へおくるアドバイスをひとこと

思うように結果が出ずに辛い時期もあるかと思いますが、継続していればいつか良いことがあると思うのであきらめずに頑張ってください。

 

 

自分のことについて

自分は負けず嫌いなタイプなので、大会の時にはライバルたちと競い合いながら自分の珠算技術を向上させていくのが楽しかったです。

 

 

塾長からの言葉


 

冬馬君、東京大学合格おめでとうございます。

 

年長の時に入塾して以来、小学生時代は少年野球、中・高校生時代も野球部と、珠算、勉強、スポーツに一生懸命でしたが、さすがに高校2年生の頃からは野球の練習が忙しくなって、塾には来られなくなりましたね。

それでも「学校の試験日の朝、そろばんを少し弾くと落ち着く」と聞いて、うれしく思いました。

 

3年生の部活引退後に珠算を再開、8月の中国五県珠算選手権大会と10月の全日本中通信珠算競技大会ではブランクをものともせず、ともに優秀な成績を収めるところはさすがの一言。そののち大学受験勉強に励み、文武両道とは冬馬君のことかなと思っています。

 

大学でも自分の目標が達成できるよう頑張ってください。これからも応援しています。