2009年度 片岡 咲さん(小5)

まわりのみんなのおかげで

二年前、3年生の優良生徒表彰式の頃の私は珠算四段でした。

そして、その月の試験で受からずに落ち込んでいた時に、いつも大会で競っている年下の子の「五段合格」を知りました。あれだけ練習したのになんで落ちたんだろう、初めてくやしい、負けたくないと感じました。とても落ち込んでいる私を見て、お父さんが練習に付き合ってくれるようになりました。

 

毎日そろばん教室から持って帰った練習プリントをチェックして、今の私に何が足りないか、どこが苦手かをいっしょに考えました。お父さんはそろばんができませんが、教室の練習でよい点を取るため、試験に合格するための練習をいろいろ考えて、毎朝仕事に行く前に私の机に用意してくれます。

 

月曜日から土曜日まで毎日教室で1時間30分の練習をして、お父さんが用意してくれた練習問題をこなす生活を2ヶ月続け、5月検定で五段を飛ばして六段に合格しました。その時はすごくうれしくて「練習は裏切らない!」という事を実感し、今でも自宅練習は続けています。

 

時々、登校前に机に山積みされたプリント見て「鬼だ!」と思うこともあるけれど、常に目標をもっているので練習がいやだとは思いません。仕事から帰って、自分の好きなことをする時間を削って協力してくれるお父さん、毎日送り迎えに走り回り、大会前に読上げ練習に付き合ってくれるお母さん、そして何より九九もわからなかった私にそろばんを教えてくれて、いつも大きな声で教室を明るく盛り上げ、時には悪者になって叱り私にやる気を出させてくれる先生。そんな周りの人のおかげで十段に合格することが出来ました。

 

珠算と暗算の十段に合格して、やっと全国のすごい選手と争うためのスタートラインに立てます。全国には段の検定問題を半分の時間でやって満点を取る、二十段ぐらいの選手がたくさんいます。その人たちに少しでも追いつくために、これからもそろばんを楽しみながら目標に向かって頑張ります。